NOUMU参加作家でもある写真家の持田功太さんが、学芸大学にあるmonogramにて初の個展を開催いたします。
持田さんは日常的なことや平凡なことを記憶にとどめておくために写真を撮られています。何気ない風景が心に残ったり、平凡な世界が鮮やかに見えたりする。その記録が持田さんの作品となります。ですから彼は写真的な技法や構図にとらわれず、ごく自然に、まるで簡単なスケッチを描くようにして写真を撮ります。 その彼の“自然体”が展示会場であるmonogram(写真屋さんの上に併設されたギャラリー)の世界観と一体になって、写真の童心とでも言うべき姿を思い出させてくれる、そんな展示になっています。 ギャラリーは東横線の学芸大学から徒歩、数分の場所にあります。 現代美術や現代写真の展覧会は気合を入れないと観に行けないことが多いですが、彼の展示に限って言えば、ふらっと立ち寄って、ふらっと帰る。そんな鑑賞のスタイルがぴったりとくるのではないでしょうか。 ぜひお気軽に足をお運び頂きたい展示です。
きの
展示詳細
2017年6月12日(月)〜 2017年6月18日(日)
持田功太 個展「ひとのにおい」 ※6月14日(水)休館日 ※最終日6月18日(日)は16時まで 作家プロフィール 持田功太 1990年1月15日生まれ。バンタンデザイン研究所映画映像学部2013年卒業。 意図的に写真を撮るのではなく、ふとした瞬間を記憶に留めておくために写真を撮っている。 そこに残された人の気配、日常の些細なことがテーマ。 グループ展 2011年 Art × ホラー Project 《Veil》 池袋 創形美術学校 2012年 みんなのどろどろ 銀座 ギャラリー フォレスト 2012年 Art × ホラー Project 《路地裏のやぶりやぶり》 池袋 創形美術学校 2013年 Art × ホラー Project 《she》 YouTube配信 2013年 作品を不法投棄する 東京都三鷹市某所 2014年 未来人 千代田芸術祭に出品 2015年「Black Cube」 高円寺 ギャラリー pocke monogramのサイトはこちらです。
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問題が起きなければ6/1日からAmazonにて発売します。
お久しぶりです。編集の木野です。 やっとこの告知をできる日がやってきました。NOUMUを始めてちょうど半年、長かったようで短かった季節が終わろうとしています。 「芸術(体験)と思想(言葉)を架橋する雑誌を作るぞ!」と思い立ってからただ、がむしゃらに突っ走ってきました。およそ10人からなる組織を立ち上げ、運営するのは想像していたよりも遥かにきつく、険しい道でした。NOUMUを一定の品質に保つために、悲しい選択もしてきました。 すべてが未知で、なにもかもが挑戦でした。 執筆者の方には書き下ろしの文章を頂き、作家の方々には選りすぐりの作品を提供頂きました。無理なお願いも沢山しましたし、作家さんの意向にも可能な限り沿ってきたつもりです。 アイデア自体は新規性もなく、平凡なものでしょう。しかしその編纂過程において、オリジナリティのある雑誌になったと思います。今、印刷所から完成品が届くのを待っている状態なので、もしかしたらなにか問題が発生するかもしれませんし、きっと沢山のミスにこれから気がつくことでしょう。 それでも、今は満足しています。ほんとによくやってきたなぁ…と思います。 これは僕がよくやってきたという意味ではありません。(もちろん、僕もよくやったとは思いますが(笑)) もしこの雑誌に特徴があるとすれば、そのすべてはNOUMUという組織に起因するからです。僕がただ僕の知り合いや知っているものだけ寄せ集めたら、きっとこんなふうには感じなかったでしょう。 たしかに性質としてNOUMUは木野が中央集権型で指揮してきました。しかし、NOUMUは木野を遥かに超えた存在にもはやなっています。 たぶんNOUMUは個人の集合として分解可能なものではなく、総体として成立し始めているということなのでしょう。これはNOUMUが強い団結や結束によって成立しているという意味ではなく、まるでインターネットのようにそれぞれのノードがある一瞬だけ繋がることで、何かが描かれたのだと思います。 NOUMUはまるでサイコロを振り続けるような、この刹那的な作業をこれからも繰り返すつもりです。 なぜならこれは通過点に過ぎないからです。NOUMUの目的はあくまで「芸術(体験)と思想(言葉)を繋ぐこと」です。雑誌という形も販売も組織化もすべて手段にすぎないからです。これが最適解である保証はどこにもないし、そもそものコンセプトだって随分と抽象的で怪しげです。 それでも、なぜか沢山の人が協力してくれました。これはとても不可解なことです。なんでなんですかね? きっとこの理由はわからないままでいいのでしょう。 いまは作家さんたちの素敵な作品と、執筆陣の意欲的なエッセイをただみなさんに届けたいという思いでいっぱいです。
中山いくみさんが兵庫にある創治郎にて開催されるグループ展に参加されます。
創治郎開廊2周年記念グループ展「#2」は、前後期にわたり前期ではキャラクター表現を展開する作家と、後期には写実的作風に優れた同時代作家によるグループ展が行われます。この2期に渡る会期の中で現代の絵画作家や画廊・アートシーンを取り巻く問題意識や、いま最も需要されている動向などを考察していきます。 レセプションや出展作家によるトークイベントなどもありますので、お近くに御立ちよりの際には奮ってお越しいただけましたら幸いです。
中山いくみさんは1989年生まれ、過去に「トーキョワンダーウォール公募2011」 トーキョーワンダーウォール賞を受賞、ゲンロンカフェでパブリックコレクションとして収蔵されるなど現在、躍進を続けている作家さんでもあります。
ここに挙げた作品「黒い雨/ Black Rain an homage to TM」に代表されるように、美術史や、日本史に対してコミットメントしながら、光の反射や額縁といったメディウムを高い技術によって美術史へのアンチテーゼに留まらない完成度の高い作品に昇華させています。 作家ホームページはこちら。
展覧会名:創治朗 #2 開廊2周年記念展
アーティストトーク:6/17(土)19:00~21:00 (1期・2期出展作家総登壇予定) 第1期:6/3 (土) - 6/14 (水) 名もなき実昌 / サワダモコ / 大槻香奈 / Ayako Ono 第2期:6/17 (土) - 6/28 (水) 海野由佳 / 亜鶴 / 中山いくみ 会場:創治朗 Contemporary Art Gallery (〒664-0851 兵庫県伊丹市中央6-1-33-2F)
NOUMUの表紙を飾ってくれた福嶋さんが主催するグループ展、「新章風景 #2」が6月9日から東京都美術館にて開催されます!
この展示はNOUMUに作品を載せてもらった北沢さんも参加していて、木野も少し文章を書かせてもらった展示でもあります。 携帯のカメラ機能が進歩し、Instagramなどが流行り、誰でも表現者になれる今日において「写真家」はどのような風景写真を撮るべきなのか?という問いから、若手の写真家を集め企画されたのが本展示です。 「写真は理解するのが難しい」とよく言われますが、本展示に出展する作家さんたちを見ていると「写真史」に対する理解よりは、現代に対する感性の鋭さが作品理解につながるように思います。それは既存の写真史的な文脈を踏襲しつつも、現代においてどのような表現が可能なのか?という根源的な問いに対して、それぞれの作家さんが表現をしているからです。 その意味で、「写真はなぁ…」と敬遠していた人たちには「写真」というメディアに捕らわれず、「現代における表現のあり方」という観点から足を運んで頂きたい展示です。
例えば福嶋さんの作品は地図アプリを読み込む時に生じる「遅延」を切り取っています。私たちは日常的にこのような画像を目にしていますが、改めて静止画として見る機会はあまりないのではないでしょうか。具体的な対象と抽象的な色面から構成された紙面は、まるで小説でいうマジックリアリスムのようにその対象をリアルに描写しています。
「いつも目にしているけど、改めて提示されると違って見える。」 これこそが風景写真の面白さだと思います。そして風景は変わり続けているし、その捉え方も写真家さんたちの数だけある。グループ展はえてして、お友だち展になりがちですが、本展示は異なったタイプの写真家さんたちがそれぞれの視点と解釈から風景を映し出すことで、まるで三角測量のように現代を浮き彫りにした展示だと思います。1ファンとして開催が待ち遠しいですね。
公式ホームページはこちら
NOUMUにも協力頂いている鈴木さんが5/4,5日にスパイラルで展示をなさります。(SICF B日程)
今回の展示作品は〈“無題”(習性のモデル)〉と題された一連の作品です。 それぞれの作品が勝手気ままに動く様子は、海底に潜む生命体や、微生物のような、生物と無生物の間に属する有機体のようです。 息を潜めるかのように動いていたかと思うと唐突に伸び縮みし、万華鏡のように形を変える姿は見るものを飽きさせません。 ぜひご覧になってください。 アクセスはこちら:http://www.spiral.co.jp/a_map/index.html 作家ページ:http://suzukishohei.tumblr.com/ NOUMUをはじめて3ヶ月が経った。
その間に驚くほどの人と出会い、会話し、ときに噛み合わず、ときに意気投合して今のNOUMUができている。 サイトを立ち上げ、作家さんの展示に文章を寄せたかと思うと、雑誌掲載用のエッセイを書き、スケジュールを編集さんに組んでもらったり、写真家さんと何時間も話しながらたった一枚の紙面を決める。 協力者の人たちは皆、変わり者だからメールの一通でさえどぎまぎしながら書くし、作家さんと話す時は自分を剥き出して話さないと信用してもらえない。温度差はあるけれど、みんな本気だからだ。 海に出てしまってから、急いで船を作っているという感じがする。 ある人から「このままでは(誰か有名な思想家なり、学派なりがバックにつかないと)この雑誌は信用されませんよ」と言われたけれど(彼女は善意からそう言ってくれた)端から、信用されるものを作る気はない。 僕はあるギャラリストにメールを書いた時「インデペンデント」の雑誌だと書いた。その時は単に「独立」という意味で使ったが「independent」とはin-depend、つまり「依存しない」という意味だと後から気がついた。どこかの学派や出版社がバックについているわけではないし、会社や政府が支援してくれているわけでもない。 もし読者の方々がそのような既存の権威によって価値付けられているものを読みたければ、NOUMUは相応しくない。もっと有名で信頼できるものを読むべきだと思う。ミシュランで3つ星をとったレストランは美味いだろうし、花屋に並んでいる花は美しい。 それで満足をする人たちを非難するつもりはないし、僕だって花屋できれいな花を買う。安全なもの、信頼できるものに投資するのが一般的な感覚だからだ。 でも少し気になるのは「今のあなたを形作っているのはそんなに安全で、信頼のできるものばかりだろうか?」ということ。怪しげな露店で買ったアクセサリーが存外、気に入ったり、どこにでもいそうな異性を運命の人だと思ったり、あなただけが知っている価値があなたを形作っているということはないだろうか。 僕はあると思う。 それは、それらが既存の権威や価値から逃れているからではなく、そこにあなたのリアリティがあるからだと思う。あなたの身体が反応し、それを肯定しているからだと思う。 たぶん、その時あなたはちょっとした賭けをしたのだ。 自分の舌や鼻を信じてみること、既存の記号や価値から逸脱すること。 少なくともNOUMUが行っているのはそういった賭けだと思う。立ち上げた僕が言うべきじゃないけど「みんなまぁ、よくこんな舟に乗ってくれたもんだ」と、つくづく感心してしまう。 名も知れぬ、見るからにダメそうな舟。 いまNOUMUを手伝ってくれている人たちは、NOUMUに既に価値があるからやってくれているのではないと思う。協力という形で今まさにNOUMUに価値を吹き込んでくれている。もしくはただ楽しいから(Just for Fun)かもしれないけど。 僕は太宰治の「かすかな声」の一文を思い出す。 「芸術とはなんですか。」 「すみれの花です。」 「つまらない。」 「つまらないものです。」 「芸術家とは何ですか。」 「豚の鼻です。」 「それは、ひどい。」 「鼻は、すみれの匂いを知っています。」 私たちの存在が秩序と調和、常識、規範の中にあること。狼や羚羊が森林の中にいること。その何れもが自然である。 人と社会の仕組みとの関わりを『私達にとっての自然』と捉え制作した作品数点を展示します。 鈴木祥平 友人の鈴木さんが国立にあるアートイマジンギャラリーの「第5回アートイマジン芸術小品展」にて、最優秀賞を受賞されました。 今回は入賞者展覧会ということですが、受賞作品に加え新作も展示なさるとのこと。 鈴木さんの作品の特徴の一つは「動く」ことでしょう。動くといっても、例えばボストン・ダイナミクス社のあの騒々しいロボットとは全く違い、ささやかな動き方をします。今回の受賞作は「息」をテーマにしているようですが、まさに息を吹き込まれた(animated)ようです。 生物ではないけれど、生物のようである。 少しだけ生きている。 たぶんその感覚は私たちの身の回りに息づくモノの見方を、ほんの少し変えてくれる。そんな力に満ちた作品だと思います。 木野 展覧会名 第5回アートイマジン芸術小品展 入賞者展覧会
会期 2017年4月7日(金)~4月11日(火) 12:00~19:00(最終日16:00まで) 2017年1月に行われました、公開審査コンペ、第5回アートイマジン芸術小品展の入賞者による展示。 レセプションパーティー 2017年4月9日(日) 14:00~ 出展作家 鈴木祥平 福本綾 中谷真理子 大村洋二郎 大島利佳 三宅秀史 田尻恵理菜 松下純一 細川高文 宮城太輔 Time |